豊後三大温泉 由緒ある名湯

別府、由布院と並ぶ豊後三大温泉の「天ヶ瀬温泉」。「豊後国風土記」に「天武天皇の時代、大地震でこの辺りの山が崩れ熱湯が湧き出した」との記載が残っており、江戸時代には湯治場として大変栄えていたと言われています。川岸に2つの共同露天風呂があり、立ち上る湯煙が温泉情緒を一層高めてくれます。湯量は豊富で、泉質も多彩。昔は、「川沿いであればどこでも温泉が湧いた」といわれる程湧出量も豊富であり、現在でも天ヶ瀬温泉旅館組合に登録されている温泉の殆どが源泉かけ流しで楽しめます。

鵜飼いの妙技と日田情緒に浸る

豊かな水をたたえる筑後川上流の三隈川が流れる日田市は、古くから「水郷(すいきょう)」と呼ばれるほど水資源に恵まれた地です。日田の温泉宿は、屋形船での夕食と鵜飼いを楽しめるのが特長。夏はお座敷に仕立てた屋形船が涼を求めて繰り出し、5月20日のアユ解禁日から10月末までは、鵜飼いの妙技を披露します。温泉も、昔から子宝の湯として親しまれており、単純泉で、リウマチ、神経痛、疲労回復をはじめ現代人のストレスなどに効用があると言われています